ご相談の背景

手続きの流れ

- Step1: 相続関係の確認(戸籍収集・法定相続情報一覧図の作成):被相続人の出生から死亡までの戸籍一式を収集し、相続人6名全員を戸籍で確定。法定相続情報一覧図を作成しました。
- Step2: 相続財産の整理(不動産・預貯金・その他の確認):固定資産評価証明書・登記事項証明書・残高証明書などをもとに遺産目録を作成し、ご家族に共有しました。
- Step3: 遺産分割協議書の作成(ご家族間で合意された内容を書面化):ご依頼者様が各相続人とご連絡・調整を進めていただき、合意内容を当事務所が法的に有効な書面にまとめました。
- Step4: 署名・押印の流れをご案内:当事務所は書類作成のみを担当し、各相続人への署名・実印押印・印鑑証明書の手配はご依頼者様にお願いしました。
手続きのポイント

同じ状況の方へ

相続人が多いときに起こりやすい問題
相続人の数が4人、5人、6人と増えていくと、相続手続きの難易度は一気に上がります。今回ご紹介する事例でも、次のような課題がありました。
- 全員の連絡先を把握するのに時間がかかる:長年疎遠になっていた相続人がいた
- 住んでいる地域がバラバラ:遠方の方とのやり取りは郵送中心に
- 意見の違いが出やすい:生活状況や価値観の違いから、分け方の希望が分かれる
- 署名・押印を集めるのに時間がかかる:全員の印鑑証明書と実印が必要
こうした場面では、各相続人の事情に配慮しつつ、協議の進行役となる中立的な存在がいるとスムーズに進みやすくなります。
当事務所で実際に行った対応の工夫
このご相談では、まず全相続人の連絡先を確定させるところから始めました。代表相続人の方と打ち合わせを重ね、「誰に・いつ・どんな順序で」連絡するかを設計したうえで、相続人全員に同じ文面のご案内を送付しました。
続いて、遺産の内容を分かりやすい一覧表にまとめ、相続人全員に共有しました。「どんな財産があって、どのように分ける案があるのか」を全員が同じ情報で把握できるようにすることで、誤解や不信感を防ぐ狙いです。
協議書の最終案ができた段階では、各相続人に郵送で説明資料を添えてお送りし、質問があれば電話でお答えする時間を設けました。結果的に、全員の署名押印が揃うまで3ヶ月ほどかかりましたが、大きなトラブルなく完了することができました。
同様のご相談で大切にしているポイント
相続人が多いご相談では、情報を「全員に・同時に・同じ内容で」共有することが何より大切だと感じています。口頭での伝言や個別のやり取りが増えるほど、「聞いていない」「話が違う」といった齟齬が生まれやすくなるからです。
また、期限を明確に設定することも重要です。「いつまでに返信がほしい」「返信がない場合はもう一度ご案内する」といった段取りを決めておくと、手続きが止まるリスクを減らせます。
Kanade行政書士事務所では、相続人の人数や地理的な条件にかかわらず、円滑な進行をサポートしています。「うちの場合も手続きできるだろうか」と不安な方は、一度お話を聞かせてください。
相続人が多いご家庭へのアドバイス

相続人の人数が多いご家庭では、普段から少しずつ家族で情報共有をしておくことが、将来の手続きを驚くほどスムーズにしてくれます。具体的には次のような取り組みが有効です。
- 年に一度、家族の連絡先リストを更新する:住所変更・結婚・改姓などを反映
- 法定相続情報一覧図を事前に作成しておく:相続が発生してから作ると時間がかかります
- 代表相続人を決めておく:手続きの窓口になる人を決めておくと意思決定が早い
- 専門家に早めに相談する:状況整理だけでも依頼でき、いざというときの負担が減ります
「いつかやらなければ」と思いながら後回しになっていることがあれば、この機会に少しずつ整理を始めてみてはいかがでしょうか。Kanade行政書士事務所では、事前準備の段階からのご相談もお受けしています。
Kanade行政書士事務所では、相続人同士の事情に配慮しながら、協議が円滑に進むようサポートしています。「親族と何から話せばいいのか」という最初の段階からでも、一緒に考えていきますので安心してお声がけください。
※本事例は実際のご相談を参考に、個人情報を変更・匿名化したものです。

