法的に安心を整えるということ|心の豊かさにつながる終活のすすめ

法的に安心を整えるということ|心の豊かさにつながる終活のすすめ

2025年4月1日

かつて「終活」といえば、どこか重たくて、避けて通りたい話題でした。でも最近では、「自分らしい人生の終わり方を考えること」は、むしろ「これからの暮らしをよりよく生きるため」のきっかけになる。そう感じる場面が増えています。

行政書士として、日々たくさんのご相談を受けるなかで気付いたことがあります。それは、一見すると法律や手続きの話をしているようでいて、実はその奥に「家族への思い」や「自分自身のこれからに向き合う気持ち」が込められているということ。

たとえば、遺言書を作りたいというご相談。
もちろん、遺産をどう分けるか、誰にどの財産を渡したいかという形式的な内容もあります。
けれど実際に面談をしていると、その根底には「残された家族が困らないように」「感謝の気持ちを伝えたい」といった、あたたかな想いが溢れていることに気付かされます。

あるご相談者は、「これを書いておけば、子どもたちが揉めずにすむでしょう?」と、少し照れたように話してくださいました。実際に作成した遺言書の最後には、奥様への労いと、長年支えてくれた子どもたちへの感謝の言葉を付け加えました。財産の分け方以上に、その「気持ちの言葉」こそが、家族の心に残るのだと思います。

また、最近では「任意後見契約」に関するご相談も増えてきました。
「今は元気だけど、将来のことを考えると、ちょっと不安で…」そんな言葉から始まる相談の多くが、「自分の意思で人生を整えておきたい」という前向きな姿勢に溢れています。

任意後見契約は、もしものときに備えて、信頼できる人に生活や財産の管理をお願いしておく制度です。何も決めていなければ、家族にとってもご本人にとっても、突然の判断が重荷になることもあるでしょう。だからこそ、「自分の未来を、自分で決めておく」という安心感はとても大きいのではないでしょうか?

こうした法的な備えは、決して「終わりの準備」ではありません。むしろ、「これからをどう生きたいか」を考え、自分らしさを大切にしながら暮らすための「安心の土台」だと、私は思っています。

私自身も、行政書士になる前は専業主婦として、家族や日々の暮らしを大切にしてきました。だからこそ、「法律を暮らしのそばにあるやさしいものとして伝えたい」という気持ちを持っています。書類の話ではなく、その人の人生に寄り添う気持ちで丁寧なサポートを心がけています。

「人生の終わりを考える」というと、まだ早いように感じるかもしれません。でも実はそれは、「今をどう生きるか」を見つめ直す、とても豊かで贅沢な時間でもあるのです。法律の世界にも、やさしさや思いやりがあること。
そんなことを、これからもこのコラムを通して、少しずつお伝えしていけたらと思っています。

よくある質問

老後の財産管理を家族に任せるにはどうすればよいですか?

任意後見契約や家族信託が有効な手段です。判断能力があるうちに信頼できる家族に管理を委ねる仕組みを作ることで、認知症になっても安心です。

老後の生活で法律的に準備しておくべきことは何ですか?

①遺言書の作成、②任意後見契約の締結、③エンディングノートの作成が基本的な3点セットです。不動産や預貯金の整理も合わせて行うとより安心です。

専門家(行政書士)に老後の生活設計を相談できますか?

はい。遺言書・任意後見・終活全般にわたって相談できます。Kanade行政書士事務所では初回60分無料で相談を承っています。

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この記事を書いた人

特定行政書士 入江 紀子

栃木県・宇都宮市に拠点を置く相続・遺言・終活専門の行政書士事務所。難しい法律を分かりやすく伝えることを大切に、地域の方々の「想い」を形にするお手伝いをしています。